ヨミの逃走劇

2/6
前へ
/101ページ
次へ
とにかく、降参するしかない。 俺は瞬時にそう判断し、諸手を挙げた。 「俺が悪かった、です!だからえー、あの、……許して?」 怒りのオーラを滲ませたミーナ先生は、何故か逆光で反射している眼鏡を指で直してから、キッパリとこう言った。 「却下」 ――――こうして、俺の逃走劇は幕を上げたのだった。
/101ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4087人が本棚に入れています
本棚に追加