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翌日。
魔之王は肉野江部屋で朝稽古をしていた。
「魔之王!今日はいつもと違って気合が入っているな!」
「ごっつあんです!」
魔之王は両拳を腰に据え頭を下げた。
褒める事などめったにない肉野江親方の声かけは嬉しかった。
今夜ラエルの情報が手に入るかもしれないという期待に自然と力が入っていた魔之王。
その事が功を奏したのだ。
「お疲れさん!」
朝稽古を終えた魔之王の元へ、兄弟子の喝破山関がミネラルウォーターを持ってやってきた。
「魔之王!今日のお前の気合の入れようと来たら…凄かったな!」
「ごっつあんです!」
魔之王は喝破山からミネラルウォーターを受け取ると頭を下げた。
「女でも出来たのか!?」
その言葉に、星形のニップレスが頭にチラつく。
「ははーん。顔が赤くなったって事は…やっぱり女か!!」
バシッと軽快な音と共に喝破山の平手が魔之王の背中に紅葉を咲かせた。
「で、どんな女なんだ?きょぬーか?ぬーなのか?」
魔之王は流れ出る汗を拭いながら呟いた。
「漆黒の肌…星形のニップレス…」
「…黒人…星形…の…ニップレ…」
魔之王の言葉を聞いた喝破山は顔を真っ青にし、ガタガタと震えだした。
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