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トゥルルル…トゥルルル…
電話の呼び出し音に魔之王の鼓動はさらに加速していく。
『ごっつぁんです!!』
「なっ!ごっつぁんです!!」
呼び出し音が途切れると同時に発せられたその言葉に思わずそう答える。
力士故の性なのだろうか…
『あははは!ツーと言えばカーみたいですね!魔之王さん!本当に電話くれると思いませんでしたよ!』
ツーと言えばカー…
若干使い方が間違っているが、そこは良しとしよう。
六条は、魔之王からの電話が余程嬉しかたったのであろう、マシンガンのように一方的に話し始めた。
時間にして10分程度。
自身の近況や世間話、相撲に対する愛を熱く語る六条。
しかし、魔之王の一番知りたいラエルの話は一向に出てこなかった。
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