第一走者 luca&如月 雅 ホラー

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『魔之王さん!聞いてますか!?』 六条の言葉にハッと我に返る。 「すまん。あまりに衝撃的で…」 自分を落ち着かせるために、受話器を耳と肩の間に挟んだまま四股を踏む。 『で、どうしますか?』 「ど…どうするかって?」 『もう…話、聞いてなかったんですね。』 「すまん。」 魔之王は自慢のちょんまげを触りながら頭を下げた。 『もう!スナック斉藤のママが最後の目撃者なんです!ですから、明日の晩行ってみませんか?って話です!』 スナック斉藤のママが何かしら事情を知っているかもしれない! 運が良ければ…また会えるかもしれない!! 魔之王の心はサバンナチャンスのBGMと共に踊りだした。 「もちろんさ!ごっちゃんです!」
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