お嬢様、お目覚めの時間です。

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コンコン 「お嬢様、失礼します。」 ギィ 分厚い扉が岡崎の手によってゆっくりと開いていく。 「お嬢様、早く起きないと寝坊をしてしまいますよ。」 「・・・・・・」 「いつまで寝たフリをしているのですか?早くしないとお顔を整えるのに2時間はかかるのですから。」 「2時間もかからないわよっ!!!」 「おはようございます。お嬢様。」 岡崎のいつもの作戦だ。 私が寝たフリをしているのを知っていながら、起こすために毎日毎日失礼極まりないことを言ってくる。
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