お嬢様、早くお乗りください。

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やっとのことで車に辿り着いた私は、横で暗黒の笑顔を振りまく岡崎を見ながら優越感に浸るのである。 「嘉慶大学まで行ってちょうだい。」 「かしこまりました。お嬢様。」 鉄の塊が動き出し、目的地の嘉慶大学に向かう。 嘉慶大学とは、貿易会社社長・ 嘉慶 哲哉が学園長を務める大学である。 私は嘉慶大学の3年生・経済学部に所属している。 もちろん私が、学園長・嘉慶の娘であることは秘密にしている。
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