第二話 あな美しや、恋愛小説 後編

9/60
前へ
/2135ページ
次へ
ζ(゚ー゚*ζ(堂々クックル……やっぱり……) 花柄のハードカバー。 紺色のタイトルに、著者、堂々クックル。 やっと見付けた。 o川*゚□゚)o「この本、どうかしたの?」 ζ(゚ー゚*ζ「んー、ちょっとね。なかなか手に入らない本だからさ、生で触ってみたくて」 ありがとうと言ってキュートに本を返す。 回収したところで、本はまたここへ戻ってきてしまうのだから意味が無い。 ζ(゚ー゚*ζ「……ねえ、キュートちゃん、明日の放課後って暇?」 o川*゚□゚)o「明日?えーと……今のところ予定は入ってないかな」 ζ(゚ー゚*ζ「そっか。じゃあさ、明日、私と一緒に行ってほしいところがあるんだけど――」 図書館に行く約束を取り付ける。 それから2、3時間ほど雑談をして、デレはマンションを後にした。 *****
/2135ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1490人が本棚に入れています
本棚に追加