第一話 あな恐ろしや、ホラー小説

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――道に、人気が無くなった。 17時。 この時間帯、ここら一帯は滅多に人が通らなくなる。 おかげで、今ここに居るのはデレと、 「それ」だけだ。 ζ(゚、゚;ζ 怖い。 心細くてたまらない。 だが、あと少しで家に着く。 愛しの我が家が視界に入った。 あと10歩ほど行けば、終わる。 デレは、もう一度、足を止めないまま振り返った。 数メートルは離れている。 大丈夫。 これならば追いつかれない。
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