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そーたには彼女がいる。
イケナイ事をしてから聞いた
途端に寂しくなった。
さっき会ったばっかりでイケナイ事したから？
いや、遊ばれたからではなくて
本気になってしまった自分が悔しかったから
やり場のないこの気持ちが涙にかわりポタポタと落ちた
『泣くなや～。俺子供と泣く奴は嫌いやで』
ぐすぐすいいながらも泣くのを我慢した
優しくｸｼｬｸｼｬ髪を撫でてくれるそーた。
出会って短時間やけどそーたが好き
イケナイ事してるけどかまわない
駅まで送ってくれてバイバイ
離れたくなかったけど、仕方ない
これで最後は嫌だ
でも笑ってさよならしよう
にこにこ笑って見送った
そーたは手を振り僕にｳｨﾘｰしてみせた
間近で見たのは初めてで胸が苦しくなり
帰って欲しくないのもあって必死で追い掛けた
信号待ちのそーたに
『カッコイイ！』
僕はそれしか言えなかった
好きなんて言ったらもう会えない気がしたから
そして僕は浮気相手になった
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