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確認してみてほしい。 あなたの家の、或いはアパートの、郵便受けを覗いて見てほしいのだ。 そこに青い封筒が入ってはいなかっただろうか。 普通の手紙よりも一回り大きな封筒だ。かといってノートや何かを入れるには一回り小さい、恐らくはあなたが使い慣れないサイズの封筒。 子供の絵具をそのまま塗り付けたような、真っ青な封筒だ。 もしもそれを見つけたら、ぜひ開けて中を見てみてほしい。 そこには一枚の白い紙と、今度は一回り小さな赤い封筒が入っていることだろう。 ぜひ、その白い紙に書かれた文章を、よくよく熟読してほしい。 そこに書かれていることは、きっと俄かには信じられないだろう。 そしてあなたが【それ】を信じるかどうかは。 受け入れるかどうかは。 挑戦するかどうかは。全てはあなた次第。 例え信じられなくとも、【それ】は嘘ではないのだ。 もしも青い封筒を手に入れたなら。 それはあなたが、ゲームへの参加権を手に入れたということ。 さあ始めようか。 さあ遊ぼうか。 望みを賭けた、命を賭けた。 素晴らしくもおぞましいゲームの名前は――
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