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なんか笑えて来た瞬間、肩を捕まれ前後に軽く揺すぶられて顔を上げると、私の前に坊主頭の男の子がいた。
「大丈夫っすか??」
体を折り曲げ心配そうに私の顔を覗き込む。
状況が把握出来なくて男の子の顔をぼんやり見つめた後にハッとして顔を伏せた。
「大丈夫ですからっ!!」
枯れた声を振り絞った。
男の子の手が離れた後隣りからドサッという音が聞こえてソチラを見たら、さっきの男の子が座ってる。
「こんな時間に女の人が1人でいたら危ないっすから。」
頭の上辺りから優しい声が降って来た。
「ホントに大丈夫だから」
枯れてるせいか、やたら弱々しい声になってしまう。
こんな声で泣いグチャグチャになった顔見られて大丈夫もないかぁ‥
ふと冷静になった後、羞恥が襲い顔を両手で覆った。
「どうしたんすか!?」
男の子が再び私を覗き込む。
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