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<ヘル・レッド>
それは、地獄を司る店。
元々は、ある青年の店だった。
だが、今はその妹が店主をしている。
今日も仕事が行われる。
中に居るのは、木製の机に足をのせて、椅子の背もたれに思い切り体を任せている少女。
いや、どこからどう見ても20歳ぐらいにしか見えない女性だ。
実年齢は40代。
黒いサラサラの髪。
肩より少し下まで伸びた髪。
紅い瞳。
整った綺麗な体型。
ある理由によりこの女性は歳を取っても外見は変わらない。
扉が開いて、一人の女性が入って来た。
「ただいま帰りました~」
金色の髪をなびかせ、入り口から入って来た。
そのダイナマイトボディに備えられたダイナマイトバストが揺れる。
「お帰り…ミールさん」
そう言って笑う黒髪の女性。
机から足を下ろして、立ち上がる。
「はい、とりあえず冷蔵庫にこれしまわないといけませんから、失礼しますね」
入り口とは正反対の、黒髪の女性の背後にあるドアを開いて、そこにある階段を登っていった。
「依頼来ないかな~」
そう言うと、それに答えるように黒電話がなり始めた。
受話器を取って、耳に当てる。
「はい、ヘル・レッドです♪」
受話器から聞こえる声。
『依頼だ』
「とりあえず報酬は?」
『20万』
低い男の声。
その金額に笑う女性。
「どんな依頼?殺しから子猫探しまで受け付けてるよ、この<ヘル・レッド>はね♪」
そう言って、女性は机の上にある二挺の拳銃のうち、一つを取った。
普通では無い笑顔だ。
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