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「どうした?」
「………」
言っていいのだろうか。
顔も見ていないに、あの女の声は結蓮の声だと決め付けていいのだろうか。
もしかしたら、結蓮の部屋は変わっていて、誰か別の人がそこを利用したのかもしれない。
「……いいえ…」
「胡蝶…――私は日の出るうちは賢帝といわれているが、だが夜は違う…そなたといられるのならそれだけでいい。…そなたを一生放すつもりはない」
後宮で独りでいる黄貴妃と、今、帝と共に愛と幸福に満ち溢れている胡蝶とは、時間の過ごし方がまったく違っていた。
しかし、胡蝶はそこには気が着がなかった…。
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