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それから一ヶ月間の間、胡蝶の体調はどんどんとよくなっていった。
「瑛姫、おいで」
床に降ろした娘を、少し離れた場所で胡蝶が呼ぶ。
瑛姫は立とうと必死だったが、しかしすぐにまたしりもちをついた。
「ほら、がんばって!」
涙ひとつみせずに娘が必死に立ち上がろうとする。
しかしまたすぐ座り込むとハイハイで母のところまで来た。
「よくできました。えらいえらい」
その後ろで鈴鈴も褒め称える。
「普通の子供は二歳ほどでやっと立ち上がるのに、まだまだ一歳で立ち上がろうとするなんて、本当に天才でございます」
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