ペテン師は舞い降りた

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白…否、銀色に染まったショートヘアーの少年とも少女ともいえる顔立ちの少年が、夢から覚めた。 彼は何故か両目を目隠しで隠していた。 「ふぅわぁぁ~あ」 俺は大きく欠伸をし、ベットから飛び上がった。 「んと、7時20分か…入学式に遅刻はいやだし、とっとと準備するか…」 俺は15歳、この学園に入学することになった。 学園の名は『光皇学園』15歳からの4年間、つまり19歳まではこの学園で勉強することになる。 この光皇学園は類稀な、人間と魔者が両方入学することができる学園である。 そんな学校に行くのだと考えながら、朝食をとった。 そして制服も着て、準備が整うと、俺は体全体を映す事のできる鏡の前に立った。 「俺は嘘真……騎瞳夢(キドウ ユメ)人間だ… 夢ねぇ~…なんかダサいけどいっか」 そういって、俺は部屋から出た。 ここは宿屋で、学園に入れば寮生らしいため、今日でこの部屋からはおさらばとなる。 まっそこまで寂しくないしいっか… そう思いながら、俺は廊下を走り(途中で誰にもあわなかったので止められることもなく)、ロビーへ出て、受付でチェックアウトを済ませると、宿屋からでた。
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