ペテン師は舞い降りた

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とても広い校舎の受付で、多分生徒会か何かの役職の生徒の書類を貰った。 そして指示された場所へ歩きながら、書類に目を通した。 書類の内容はこの学園の地図、案内、入学式のやり方と最後になにか膨らみのある封筒があった。 封筒には金庫魔法がかかっていて、きっと入学式の途中かどっかで開けるのであろう。 因みに金庫魔法は強度は様々だが、なにか他人に開けられたくないものを術者のみが開けられるようにするもので、強度の弱い簡単な物は他人でもハッキング系統の魔法を使えれば開けられてしまう様なものだ。 その封筒を見ていると、入学式のやり方について書いてあった書類が風に飛ばされてしまい、開いてあった窓から外にでて校舎の裏の方に飛んでしまった。 なぜか窓の開いていない壁から風が吹いてきた。 「まずは取りに行くか」 そう呟き、来た道を走りだした。
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