ペテン師は舞い降りた

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校舎の裏に着き案外簡単に書類を見つけ、拾うと声が聞こえた。 「お前、陰の魔術家のくせに上級貴族だからって調子のんなよっ」 「陰の魔術とかキモいんだよっ、暗殺用の魔術だぜあり得ないんだよ」 「上級貴族って言ったら、陽の上級貴族の跡取りである僕の一族の様に、清く孤高の存在でなければならないのだよ。 上級貴族の恥なんだよ君の一族は」 うわぁ~きもぉ~… 魔術には2種類あり陰と陽があり、名の通り陰は暗殺等を主にした魔術、陽は回復を主にしていて、魔法とは違う。 魔法には火、水、風、土、雷、闇、光、無、空間、時間の十属性から成り立ち、無と空間、時間は一線を引いて稀であり、強力である。 それ意外の属性には混属や進属というのがあり、例えるなら火と水で霧、火の進属は炎、と言うようなもので、魔者は産まれたときに最低でも一つは属性を持っている。 そして才能と努力によれば無と空間、時間以外の属性は取得できるが、無と空間、時間は生まれつきの属性としてでしか未だ居なく、取得方法不明である。 っつっても無属性はどちらかというと噛むことは出来るが、使いこなすのが生まれつきって感じで… まぁ後々説明が入るだろう。 魔術はその家により陰か陽か別れる、つまり伝統のようなものである。 これって完璧いじめだよな… ベタな展開だなおいっ… 俺は正義の味方じゃないけど、あぁいうのはさすがにむかついてくるな… そう思って、少し覗くとそこには偉そうな貴族のようなやつが三人と、壁に背中を付けて座り込んで涙を流している黒いロングヘアーの子がいた。
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