大切なもの

私の家族

私は、両親と兄、妹の5人家族で育った。

家は、昭和40年前半に作られた、古くて狭い市営アパート。

トラックの運転手だったお父さんは、ギャンブルしなければ、優しくて今でいう育メン。でも、ギャンブルのせいで、借金を繰り返し、私の一番古い記憶は、借金を一つ一つ返済に歩くお母さんとの記憶。

マイペースで天然キャラのお母さんは、家族への思いが一番強い。お金にだらし無いお父さんのせいで、本当に苦労したと思う。私が、この小説を書こうとしたきっかけでもある。

お兄ちゃん(清隆)。３人のパパ。何考えてるか分からない。気分屋。だけど、優しくていざという時頼りになる。

どこか冷めてる妹(茜)は、外では面倒見がいいリーダー気質。我が儘だけど、本当は優しい女の子。

私(悦子)は、マイペースな性格。しっかり者に見られるけど、結構いろいろ抜けていることが多い。