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あのオカマに会うと僕の中に空白の時間が出現するのだ。
チュウ子に会うと、友達もお金も楽しみもない僕は、タイムスリップするが如く、退屈な時間を飛ばす事が出来たのだ。
僕はチュウ子に、催眠術でも掛けられていたのだろうか?
父の言う通り、公園で話し掛けてくるオカマのチュウ子の店でバイトしていたのは本当なのか? ポケットに入っていたお金はアルバイト代なのだろうか?
◇
そして、その日の明け方に 僕は眠っている義理の父の頭を、コンクリートブロックでカチ割ったのだ。
眠っていた父は、無抵抗の状態で三度もブロックで殴られたので、眼球が飛び出し前歯が全て折れる重傷を負った。
僕は血に染まったコンクリートブロックを手にしたまま、放心状態でその場に立ち尽くしていた所を母の通報で駆け付けた、警察官に逮捕された。
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