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まさしも僕も、卒院時に保護観察官をつけられたのだが、同じ地域に在住していたため、二人共、元小学校の校長を務めていたという青木 勝さんと言う保護司さんのお世話になる事になった。
お世話と言っても、一緒に暮らすとかそんな訳ではなく、月に一度保護司さんの家に尋ねて行って自分の近況報告をするだけである。(保護司さんは、みなさんボランティアです)
僕たちは、少年院に入っていたため、高校進学(最初から進学などする気などないが)や就職活動などをしていなかったので、出院後の就職先を青木さんに紹介して貰ったのであった。
◇
少年院出のやんちゃ坊主どもを雇い入れてくれた先は、今の僕やまさしの親方、水道工事会社の社長の荒城 丈二だった。
荒城は身長190センチの巨漢で、元暴走族のリーダーだった。
昔は毎日のように喧嘩に明け暮れていた不良少年だったが、今では地元のどうしようもない不良少年たちに仕事を教えて、更生の手助けをしているのだった。
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