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昌俊が振り向くとほっぺたに指があたった。目の前にいるのは亜美だった。
「本当に来たんだね!」 「なんでいるの!あと、げた箱に目印ないけど。」
「目印ならあるよ!」
「どこに?」
亜美は自分に指をさした。
「あたしだよ!」
「なんだよそれ。」
昌俊はちょっと怒った表情をしたがすぐに笑顔になり内心すごく嬉しかった。
「はい。」
日記を手渡し、日記の渡たす場所を告げて自分のげた箱へ向かった。昌俊がいなくなったあと亜美は嬉しそうな顔しながら日記を読んでいた。
「ありがと。」
小声でつぶやいた。日記には、なんども書き直した文字で文章の最後に亜美あてにメッセージが残されていた。
「今日亜美と話せてすごく嬉しかった。今度なんかつらいことあったらいつでも相談のるからね!P.S今度遅くなった時は帰り送るね(^^)v」
ふつうの言葉で書かれていた文字だが昌俊にとっては一生懸命考えた励ましの言葉。亜美は心からありがとう、と感じた。
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