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昌俊はクラスの窓からまた青空を見ていた。
「あれ、絶望的な日々を過ごしているアンラッキーボーイが笑ってる!」
急に目の前に遠藤が現れた。
「は?笑ってないし。」
昌俊は嬉しい思いから厄介な思いへ一変した。
「もしかして好きな人でもできた?」
そう言ったのは、小学校から高校までずっと一緒で親友の小山だった。基本的、昌俊は遠藤と小山の三人で学校生活を過ごしている。
「小山まで変なこと言うなよ。遠藤がかんちがいするだろ。」
「ま、いいじゃん。俺お前とずっと一緒にいるけど好きな子の話は絶対しなかったもんな」
小山は笑いながら言う。
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