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「まだいかないで。」
亜美の声が病室にひびく。医者は必死にベットに横たわる昌俊をよびもどす。亜美が呼び続けてから、かすかに昌俊が何か言っている。
「おれ、もうだめかもしれない。」
「あたしのそばからいなくならないで。」
亜美は必死の思いで呼ぶ。
「俺が死んでも亜美のそばにいるから。ちゃんといるから・・。」
亜美はすべてがなくなるかのように泣きくずれた。亜美は彼の手をにぎりながら
「昌俊・・・愛してる。」
そして病室の中にピーと静かに鳴り響いた。
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