二人の自転車

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「こんなこと言いたくないけど、・・告白するのやめておけ。」 「なんでだよ。そもそもだれだか知ってんのかよ!」 昌俊は小山が言ったことに対して熱くなった。そしてエスカレートしていく。 「橘 亜美。最近、転校してきた三年生。」 「なんで・・」 昌俊はだれも言っていないことだったから驚きを隠せなかった。 「悪いな。言わなきゃいけなかったんだが、お前が公園で話してるの見たんだ。」 「それはいいけど、なんで告白しちゃいけないんだよ!」 「お前、あの先輩と一緒に帰ったよな。」 昌俊の返事も重く、二人の雰囲気も重くなった。 「なんであんな遅くまでいたか、知ってるか?」 「俺ことを待ってたって言ってた。」 「それ本当はちがうんだよ。」 小山の顔は嘘をついてるようにも見えず、言えるとしたら、小山の言っていることは真実に聞こえたということだった。
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