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また今日もげた箱の中に日記を入れる。この日々が続くかもしれない。それか終わる。どっちにしろ今日で区切りをつけるつもりだった。
亜美は、げた箱の日記をいつものように取る。読むのを楽しみしている彼女は、昌俊の言葉におどろいた。
「今日、うしろ乗りませんか?伝えたいことがあるんだ。」
亜美は静かに日記を閉じた。
学校の時間がまるで車で走っているように流れていく。部活でも彼女が気になって集中できない。
時間が迫ってくる。彼女よりさきに駐車場で待ってなければならない。
急いで向かう。
着いた時は彼女はいなかった。しばらく待っていると、うしろから亜美の声がした。
「昌俊。」
告白までの時間が短くなっていく。
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