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彼は自転車を止めて、彼女の顔を見た。
俺と彼女の所だけ時間が止まったみたいだった。そして、彼女は言った。
「好きだよ。」
暗闇に浮かぶ満月は、夜の中に二人だけを照らしていた。
彼は、自分の言いたかった思いを先に言われてしまった。俺よりも、彼女の方が思いは強い気がした。
俺も、返事を返した。
「ごめん。。。俺も好き。」
二人は同じ気持ちを持ち、伝え合った。この時、乗っていた自転車は二人の気持ちを寄り合わせ、繋いだ。
この時、恋が繋がった瞬間だった。
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