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練習が終わり、昌俊は自主的な練習でスパイクを打ち込んでいた。
体育館には昌俊の打つ強打の音とボールが跳ねる音しか聞こえなかった。
「ナイスアタック!」と聞こえた。
声は亜美だった。
「あれ、なんでいるの?」
「一人で、がんばってるのに手伝いしに来ないわけないでしょ!」
亜美は俺に話終わると、ボール拾いを始めた。
「ありがとう。亜美」
「いいから、昌俊はスパイクだけがんばって!」
彼女は俺のために遅くまで練習に付き合ってくれた。
練習が終わって俺は部室で着替えをしていた。
亜美は出口で待っていた。
「亜美、今日はありが・」亜美を見た時、彼女は眠りについていた。よっぽど疲れていたらしい。
「無理させたか。」
俺は亜美を起こすと少しまだ起きてない感じだった。
自転車のうしろに乗せると昌俊は、亜美に
「寝てていいからね。」
と言うと亜美は手を俺の方へと伸ばした。彼女を起こさないようにと、昌俊はゆっくりと自転車を進めた。
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