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時刻は朝の4時。空模様は薄れた青色が広がり、日も昇りかけている。
夏の季節になると、日の長さは冬に比べると長いし、昇る時間も早くなる。朝早く起きた昌俊は試合直前で緊張していた。
亜美は部活でこれたら来ると言っていた。
試合が始まると緊張というよりも勝つという気持ちが強くなっていた。
結果はベスト4だった。今でのチームでは最高の成績だった。
亜美が着いた時には、試合は終わっいた。会場の裏で昌俊はすべて出し切ったような感じで、座っていた。彼の目には涙が溜まっていた。
亜美が話かけようとしたら後ろから声をかけられた。
「今はやめておいて下さい。」
「あなたは?」
声を掛けたのは、昌俊の応援に来ていた小山だった。
「同じクラスで幼なじみの小山っていいます。もしかして橘さんですか?」
「なぜ?あたしの名前を?」
「あいつから話は少し聞いてました。
あの、よかっかったら少し時間ありますか?」
小山は試合の結果を亜美に話し、試合会場から少し離れた公園で話をすることにした。
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