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「もしかして、したのか?」
「してないに決まってるだろ!まったく。俺はそんなこと小山と比べてあんまり考えてないから!」
「でも、いつかはするんだろ。」
「それは、そうだけど。」
昌俊の恋愛経験のなさには、小山も遠藤もだれよりも知っていた。彼のためにいろいろアドバイスをした。
「いいか昌俊、キスは俺から行けよ!俺たちの今言ったアドバイスなら、たぶん彼女だったら大丈夫だから。」
「わかったよ!あんまりプレッシャー与えるなよ。」
「がんばれよ!」
小山と遠藤は昌俊に応援メッセージを言いながら帰っていった。
空の色は暗く、一つ、一つの星が輝いていた。
月はいつも以上に大きく見えた。
そして、体育館の出口から、亜美が俺に向かって走ってきた。
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