彼女との日々

20/24
前へ
/83ページ
次へ
「ごめん!遅くなっちゃった。」 「全然大丈夫だよ!じゃあ、帰りますか。」 「うん!」 彼女の返事は明るく、かわいらしい感じだった。 自転車を漕いでいると、部活の話や、学校内での出来事、そして二人での初デートの計画などを話していた。 「昌俊、ちょっと頼みがあるんだけどいい?」 「何?」 「久しぶりに公園行かない?」 「うん!いいよ!」 亜美の顔の表情を見ると何がやりたがっているようにも見えた。俺は心の中で小山たちの話を思い出した。 キス たった二文字の言葉だが、少しチャンスだとは密かに思っていた。あいつらの言ったことは、今でも理解ができなかった。でも俺は、がんばって積極的にいこうと思った。 自転車を漕いでいると公園とだんだん近づいている。昌俊に余裕という言葉がなかった。
/83ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加