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「ごめん!遅くなっちゃった。」
「全然大丈夫だよ!じゃあ、帰りますか。」
「うん!」
彼女の返事は明るく、かわいらしい感じだった。
自転車を漕いでいると、部活の話や、学校内での出来事、そして二人での初デートの計画などを話していた。
「昌俊、ちょっと頼みがあるんだけどいい?」
「何?」
「久しぶりに公園行かない?」
「うん!いいよ!」
亜美の顔の表情を見ると何がやりたがっているようにも見えた。俺は心の中で小山たちの話を思い出した。
キス
たった二文字の言葉だが、少しチャンスだとは密かに思っていた。あいつらの言ったことは、今でも理解ができなかった。でも俺は、がんばって積極的にいこうと思った。
自転車を漕いでいると公園とだんだん近づいている。昌俊に余裕という言葉がなかった。
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