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公園に着くと、二人は近くのベンチに腰をかけた。前とは雰囲気がちがく、恋人同士という感覚がする。昌俊は彼女に問いかけた。
「あのさ、なんで急に公園なんかに?」
「昌俊と一緒にいたいだけだよ。」
亜美は俺の肩に頭を寄せ、手を繋いだ。昌俊は彼女に話かけた。
「あのさ、夜空の星ってどのくらいあると思う?」
「十億くらいかな。」
「俺もどのくらいあるかわからないけど、一つ、一つしっかり輝いてる。
この星を人と例えると、この何十億の星の中から一つの星、亜美に出会えた。」
亜美は夜空を見ながら、一つの星を眺めていた。
「あたしも、昌俊という一つの星に出会えた。
あたしは、いつもその星の輝きを眺めるのが好き。」
「ねぇ、亜美。」
「何?」
「俺、亜美と一緒に居られてすごく幸せだよ。あの日、出会えなければこんな幸せにはなれなかった。」
「あたしも、同じ気持ち。
幸せだよ。」
二人は夜空の下で思いを語り合う。そして夜空に浮かぶ星もまた輝きをましていた。
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