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「まさか、昌俊からしてくるとは思わなかった。」
「ごめん。」
「ちがくて、嬉しかったの!まったく、また好きになるじゃん。」
昌俊と亜美はしばらく
顔が赤かった。なんだか繋がっているように。
昌俊が小山たちに言われたアドバイス。それはすごく簡単なことだった。
「彼女がお前の方を向いたら、すぐキス!絶対これなら大丈夫!」
小山と遠藤の最高の案だった。
「なんだよそれ!的外したらどうするんだよ。」
「まぁ、その時はその時で。」
昌俊は悩んだすえ、
「わかったよ。お前らの考えで行くよ。」
こうしてアドバイスを貰った。
今思えばすごく感謝してる。ありがとう。
昌俊はあいつらに恩を感じた。
「じゃあ、帰ろうか。」
「うん!」
彼女がまた自転車の後ろに乗る。自転車は、彼女の家へと向かいだした。
ファーストキス。
だれでも緊張し、心に残る。昌俊の気持ちは、今でも、あの一瞬の出来事は忘れられないだろう。彼の思いはどんどん強くなるばかり。
そして彼女も同じだろう。
線香花火は、ファーストキスまでのカウントダウンだ。
火が落ちる瞬間は、彼女も恋に落ちる瞬間だろう。
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