光のような努力と暗闇の中の雨

8/22
前へ
/83ページ
次へ
「明日初デートだね。」 「うん!」 彼女の言った言葉には期待しているように感じる。 「晴れだといいね。」 「今日てるてる坊主やっとくよ!」 そう俺が言うと、彼女は楽しそうに俺に言う。 「昌俊の考えることあたし好きだな。」 「どういうこと?」 「なんだか、考えなさそうなことを言うから」 それから会話がしばらくなく、手を繋ぎなから俺は恥ずかしいがっていた。なんだか幼い考えのような気がしたから。 「一つ、一つが優しい感じがするの。純粋で人のことを大事に思ってる。」 「そうかな。」 「あたしは、そう思ってるよ。てるてる坊主のことお願いするね!あたしもつくるから。」 俺も彼女が答えてくれる返事にも優しさを感じる。 そして幸せにしてくれる。彼女自身、気づいてないかもしれないけど俺は何度も幸せと感じた。
/83ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加