光のような努力と暗闇の中の雨

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映画館に着くと二人はチケット売り場でチケットを買い、少々時間があった。 「まだ時間あるけど、どこ行く」 「亜美、ゲーセン行かない?」 「いいよ!」 やはり今どきの高校生なのでゲームセンターなどは定番だった。 二人はゲームの景品などを見ていると、亜美が昌俊を呼ぶ。 「昌俊、これほしいな。」 亜美が欲しがっている物は結構大きくて、とても可愛らしく、癒やされる感じのクマだった。 「これ取れるかな。」 「無理だったらいいからね。」 「いや、いけるよ!」 昌俊は百円を入れて狙いを定めた。狙いを決めている時、俺にくしゃみがおそってきた。 「ヘックション!」 それと同時にボタンも押してしまい、俺はがっかりしていた。 「何やってるの!・・・あれ待って。」 「どうしたの?」 前を見るとアームがうまく引っかかっており、取れそうだった。
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