光のような努力と暗闇の中の雨

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機械が次の撮る準備を始める。 「昌俊いくよ!」 「うん!」 機械が撮る前にかけ声言う。 「ハイ、チーズ!」 撮った瞬間、自分なりに加減と納得いく変顔ができた。彼女の顔は目をつぶっていたので見えなかった。 その後はいろいろなポーズで残りのプリクラを撮った。 「次は落書きだね!」 昌俊は自信がなさそうに答える 「俺あんまり得意じゃないんだよな。」 「大丈夫だよ!」 落書きコーナーへ移動する。もう画面には二人のプリクラが映っていた。 「昌俊すごい顔してるね!」 「変顔って言ったからさ!亜美は全然変顔じゃないじゃん!」 「いや、変顔だよ!」 亜美の変顔は変顔ではなくむしろ可愛く写っている。 落書きをしていると亜美が俺の落書きしてるプリクラを見て一言いう。 「あたしより落書きうまいね!」 「そんなことないよ!亜美の方がうまいよ。」 俺がそう言うと彼女の顔は嬉しそう見えた。 彼女の落書きを見ると俺は嬉しくなった。 「これからもずっと一緒だよ」 普通のカップルは何気なく使うかもしれないけど俺の中では素直に嬉しいと感じられる言葉だった。
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