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茜さんの視線が気になりながらも、華山さんについていく。
もう何がしたいのかわけが分からないよ……。
何か仕事場なのか?
そんな疑問を持っていると、前を歩く華山さんが目の前の扉をノックした。
「社長。華山です。入ってもいいですか?」
えぇぇぇ!
そんな簡単に社長室入るのかよぉぉぉ!
華山さん、度胸ありすぎだよ!
俺に一息つかせる時間を下さい!
「お?陽菜くんか。どうぞ」
「失礼します」
華山さんは緊張している感じもなく、普通に扉を開けた。
対照的に、俺は心臓のバクバク感が止まりません。
だって社長さんだよ!?
この事務所が何なのか知らないけどトップだよ!?
「し、失礼しまーす……」
華山さんの後に続いて、部屋に入る。
社長室は別に広いというわけでもなかった。
そして、社長と思われる人物は机のところの椅子に座っている。
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