新人マネージャー誕生

13/21
前へ
/21ページ
次へ
スーツを着た、年齢は40後半ぐらいの男性だ。 別にかっこいいとか渋い感じもなく、本当にただの中年のおじさん。 いや、しかし社長さんだ。 油断は出来ん! 「陽菜くん。どうしたんだね?うん?彼はどちら様だ?」 「は、初めまして!華山さんと同じクラスの羽山翔と言います!」 よ、よよよ、よし!挨拶出来たぞ!ちょっと早口だったけど、言えたぞ! 「社長。折り入って頼みがあるのですが……」 華山さんの余りにも落ち着いた口調に、俺のへたれ度が強調されちゃう……。 てか、スゲーよ華山さん。 堂々としすぎだよ。 「何だね?」 華山さんみたいな人が友達なんてね。いやぁ~、『隣の席に座っている』というパラメータの凄さを実感しちゃうね。 「羽山くんを私のマネージャーにしたいのです」 それにしても何か頼み事あるって言ってたよね、華山さん。いやぁ、もう社長に物申す華山さんかっけーよ。かっこよすぎ。 よっ!華山さん! イケてるぜ! 「って、待て待て待て待て!マネージャー!?」
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

38人が本棚に入れています
本棚に追加