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スーツを着た、年齢は40後半ぐらいの男性だ。
別にかっこいいとか渋い感じもなく、本当にただの中年のおじさん。
いや、しかし社長さんだ。
油断は出来ん!
「陽菜くん。どうしたんだね?うん?彼はどちら様だ?」
「は、初めまして!華山さんと同じクラスの羽山翔と言います!」
よ、よよよ、よし!挨拶出来たぞ!ちょっと早口だったけど、言えたぞ!
「社長。折り入って頼みがあるのですが……」
華山さんの余りにも落ち着いた口調に、俺のへたれ度が強調されちゃう……。
てか、スゲーよ華山さん。
堂々としすぎだよ。
「何だね?」
華山さんみたいな人が友達なんてね。いやぁ~、『隣の席に座っている』というパラメータの凄さを実感しちゃうね。
「羽山くんを私のマネージャーにしたいのです」
それにしても何か頼み事あるって言ってたよね、華山さん。いやぁ、もう社長に物申す華山さんかっけーよ。かっこよすぎ。
よっ!華山さん!
イケてるぜ!
「って、待て待て待て待て!マネージャー!?」
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