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「えっ?そんなに深い理由はないんだけど……」
俺と社長さんの視線を感じたのか、華山さんは淡々と理由を話していく。
「私はマネージャーが欲しかったし、羽山くんは働きたかった。だから私は羽山くんに提案したの。それに、困ってるクラスメイトを放っておけるわけないじゃない」
助けることが当たり前かのように言う華山さんを、俺はすごく尊敬した眼差しで見つめていた。
口で言うのは簡単だけど、なかなかそんなことできるわけない。
でも実際に華山さんは行動した。そして俺は助かった。
「は、華山さん……」
「……っ!!だ、だからその、何と言うか、そういうことだから!」
一呼吸おいて恥ずかしくなったのか、華山さんは顔を赤くして俯いた。
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