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ドンッ！うっ！誰かにぶつかってしまった。
下を向いて歩いてたから、ちょうど階段の前を歩いていることに気がつかなかった。
それに、階段側からは、死角で私が見えない。この場合、悪いのは私だけ。
｢ごめんなさい!!💦大丈夫？｣
せめてもの救いは、私が最上級生だったことかな。
ぶつかったのが先輩だったら、大変なことになるけどその心配はない。
｢別に、平気｣
ぶつかってしまった相手は顔を上げた途端、手紙を私に突き付けて怒鳴り出した。
｢森屋!!お前、婚約受けてないよな!!｣
そう、ぶつかった相手は水谷海里だった。
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