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今日は楽しみにしてた入学式。しかも念願のブーレザー。ピンクのチェックのスカート。スカートの丈悩むなぁ。朝から鏡の前で1時間以上も立っている。
「早くしないと遅れるよ」
やばっ。
もうこんな時間じゃん。
「行ってきます。」
高校生活初日から遅刻しそうってありえない。
私は池島 七海。
中学卒業と同時にキャラメル色に髪染めたんだ。メイクは雑誌読んでやり方覚えた。
ピアスも付けれるように穴空けた。
香水はバニラの香り。
って紹介している暇ない。女一人で走るってどうなるの?男とかドン引きしているよね。
ドン。
「痛ったぁ」
「大丈夫ですか?」
「あっ。はい」
「名前は?」
「池島七海です。貴方は?」
「俺は岡崎陸。陸って読んで」
「はい」
「何年生?」
「一年です」
「俺と一緒」
マジ。
超イケメンじゃん。
なんかファンクラブ出来そう。
「一緒に学校行こう」
「うん」
見た目と違って優しい。
まさか陸と赤い糸で結ばれるとは、思ってもいなかった。
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