学園の姫

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ここは、とある山の中にある由緒正しき全寮制男子高校。 隔離された男しかいない空間、 それに加え幼少期からここに通う者が殆どのエレベーター式の学校とあれば恋愛対象が男子になってしまうのも、仕方ないのかも知れない。 もちろんノンケの人もいるが、割合で言えば… ゲイ 四割 バイ 五割 ノンケ 一割…とまあかなり少ない。 そんな学園では美形はもてはやされ、憧れの対象になる。 だからさ、 「姫ー!今日も可愛いです!!」 「姫、抱かせてくれえぇぇ」 「姫ー!!可愛いいい」 こんな声をかけられちゃうのも仕方がないと思うわけ。 ほら、俺可愛いし。 俺は歓声を上げる奴らに可愛く微笑みながら手を振る。 「みんな、ありがとー!今日から生徒会会計として務めることになった藍栖 柚斗だよー!よろしくねっ」 今日から通称姫(笑)の俺は生徒会会計になります。
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