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『あの…1つ聞いていいですか?』
僕は嫌な汗を袖で拭いながら黒木に話しかけた。
黒木はニヤニヤしながら僕の方を向いている。
『あっ話の前に昨日の報酬の件だが…』
黒木は僕にソファーで座るよう目で合図した。
『お前、金持ってないだろ?』
当たり前だろ??
僕は勉強一筋な大学生だ。
バイトも多少はしていたが報酬と言われる程の貯金なんて持っていない。
『はい…持ってると思いますか?』
僕は俯きながら黒木から視線を外した。
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