story:1

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「此処は本当に日本なのか…?」 終わりの見えない道をひたすら歩きながら、俺、水無月 蓮(ミナヅキ レン)は呟いた。 ほんと、日本にこんなに広い土地があったんだってくらい。 しかしそんな問いに誰が答えてくれる訳でもなく。 辺りは静寂に包まれ、チュンチュンと雀の鳴き声が響くばかりである。 横を見れば先の尖った鉄格子でできている洋風な造りの高い壁。反対側には深い深い樹海。その風景が余計に蓮を虚しくさせた。 何でタクシーの運転手はちゃんと門の前で降ろしてくれなかったんだ? 運転手に怒りを覚える。 …まあ今更言っても仕方がないがな。 はぁ…と溜め息をつき、またひたすら歩いていくのだった。 ───────────── 「…やっと着いた。」 先程の道を歩き続け、漸くたどり着いた門には堂々と”緋影学園“と書かれている。 そう。俺は今日からこの緋影学園に転入してきたのだ。 .
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