何も知らない、少女

4/14
前へ
/17ページ
次へ
《君は姫に選ばれた。》 「……………」 言葉もでなかった。 「姫?なにそれ?」 携帯をベッドへ放り投げ、肩を抱く。 「気持ち悪い…」 不意に机のほうに目を向けると、見覚えのないペンと箱があった。 「なにこれ…」 近寄りペンに手をのばす。 「羽ペン?しかも紫って…」 するといきなりペンから紫色の光が溢れ出した。 「うわっ!」 とっさに手を離す。 すると光はやんだ。 「…………非現実的すぎる。」 ペンにもう一度触れる。 「……ひかんない…」 次に箱を持つ。 振ってみてもなにもないみたいだ。 「棺みたいだな…」 そうして箱の蓋を開ける。 中には箱の形ぴったりのカードが入っていた。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加