第1犯━自信

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『朝だぁ~よ~ゲットアップ!!』 朝、7時。 二階建て母・妹・自分の三人家族が住む、一軒家の二階にある僕の部屋で目覚ましが鳴り響く。 「…うー。朝か…」 僕は大きくて伸びをしてご自慢のフカフカベッドからからだを起こす。 何故か今日の窓から差す春の暖かい日の光は何気ない普段よりもいっそう清々しく感じた。 それもそのはず、何故なら… 僕、喜多良 要(キタラ カナメ)は今日から私立 旧大和女子高等学校に入学するピチピチの十四才だからだ! 旧女子と言う名前だけあって今年から共学に変わったこちらもピチピチの新校だ。 決して疚しい気持ちで入学した訳ではなく、ただ家から近かっただけなのだ。 ホントに! いや本当に! 「さて、シャワーでも浴びるかな」 さぞ早起きしてのシャワーは気持ちいいだろう。 僕はまだ朝にシャワーは未体験だがな。 昨日の夜から『明日から高校生になるから新しい習慣をつけよう!』 …と思ってたんだ、その名誉ある僕の朝の習慣に選ばれたのがが俗に言う朝シャンだ。
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