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な!また、同じことを考えてたのか!?
僕と妹はそんなしょうもない所だけ良く似る。
「もういいよ。兄ちゃん麦茶で我慢するから」
まぁ、キンキンに冷えた麦茶もなかなかなものだろうし。
「あ、アニキー」
いつまでつづくんだこのエセ江戸っ子は?
「そんなことよりお兄!今日から高校生だよね。」
そんなこと!?牛乳がそんなこと!?
妹はさっきまでのしょんぼりした反省がウソのようにけろっとしている。
「しかも去年まで女子高だったんでしょ?もしかしてお兄、結構モテるんじゃない?」
も、モテる!?僕が?
それはないな、僕は妹と母親以外の女性とはろくに会話すらしたことがない男だ。
「それは天文学的数値的にないな。なぜならお兄ちゃんの中学時代のあだ名…」
「歩く辞書のメガネ君。略して、歩くメガネでしょ!それはみんなが地味な髪型のメガネをかけたお兄しかしらないからだよ!!」
地味な髪型…グフッ
あの髪型、カッコいいと思ってたのに…
「妹よ。メガネを取って髪をくずしたら地味君がイケメンになるのは漫画だけの話しさ。」
「そんなことないよ!お兄は童顔で二重で女の子みたいで、えーと、えーと…とにかく実は上の中の下くらいのイケメンだよ!!」
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