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気付いたら忠義の腕の中で寝ていた。
横を見ると、忠義がいた。
忠「コンッ、コンッ」
「忠義!?大丈夫!?」
忠「コンッ、コンッ、コンッ」
忠義の咳は一向に止まることはなかった。
「ちょっと待って。お医者さん呼んでくるから。」
すると、忠義が私の腕を掴んだ。
忠「行かへんで…俺のそばにずっといて…」
「わかったよ…」
私は1日中忠義の看病をした。
おかゆを作ったり、頭冷やしてあげたり…
すごい大変なことのはずなのに忠義のそばにずっといられるだけで幸せだった。
次の日の朝になると、咳は治まっていた。
忠「ありがとう。美海のおかげや。」
「そんなことないよ。でも、本当に良かった。無理はダメだよ?」
忠「わかってるで。」
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