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?「それにしても、大変やったなぁ。どこから来たん?」
「東京です。」
?「東京!?えらい遠くから来たんやなぁ。ってか、名前は?」
大阪弁新鮮だなぁ…
ちょっとドキドキするかも…
「結城美海。」
?「何て呼べばええ?俺美海って呼びたいなぁ!!」
かわいい…
名前で呼ばれるとか余計緊張しちゃうじゃん。
「全然いいですよ。あのっ、…」
?「俺は大倉忠義。」
「じゃあ、忠義って呼んでいい…?」
私、何言ってんのっ?//
忠「もちろん、ええで。忠義の方が嬉しいわ。忠義って呼びにくいやろ?せやから、みんな大倉って言うねん。」
「全然、呼びにくくないよ、…忠義。」
忠「ありがとう。ほんま嬉しい。ってか、寒ない?大丈夫?」
「大丈夫だよ。」
忠「でも、女の子に風邪引かせたらあかんねんから…はいっ!!」
忠義の上着が私の体を包み込んだ。
体が温まるとともに心も一緒に温まった気がした。
すごい優しい人なんだって思った。
「ありがとう。忠義こそ大丈夫なの?」
忠「俺は美海のためやったら、何やっても平気やで。ってか、そんなん言うてる間に着いたで。」
「えっ!?マジかぁ。今日はいろいろありがとう。」
忠「全然いいで。じゃあ、また。」
「…じゃあね。」
すごい遠かったはずなのに、あっというまに感じた。
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