大阪ロマネスク

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あれから、友達ができないまま1ヶ月が過ぎた。 私の顔には笑顔が消えていた。 その日は公園に行った。 もう、こんなとこやだよ… 早く東京に帰りたい。 学校になんか行きたくないよ… そこに忠義が来た。 忠「何暗い顔してるん?何かあった?」 「…別に。」 忠「俺には何でも言えや。」 「やだっ!!忠義にだって言いたくないことの1つや2つだってあるよ!!」 どうしよ… 忠義にまで当たっちゃってるよ… 忠「そうか…無理に聞いた俺が悪かった…でも、言った方が楽になるで?」 「…わかった。言うよ。あたしね… この大阪の町が嫌いなの!!ノリが良すぎるしテンション高いし、しかも言葉が乱暴なんだよ!!私はそんなのについていけないっ!!」 そう言って、私は泣きながらその場をあとにしようとした。 しかし… バシッ 忠義が私の腕を掴んだ。 そして、私の体をそっと包んだ。 優しく抱きしめてくれた。 私の目には涙が溜まっていた。 「もう1人で抱え込んだらあかんで。全部俺が受け止めたる。友達やったらなんぼでも俺が探して紹介したる。そんな大阪のこと悪く言うなや。だから俺はこの言葉変えへんよ。美海… 好きや。」 「えっ!?」 私には何が起きてるのかわからなかった。 忠「俺と付き合って欲しい。」 「私なんかでいいの…?」 忠「美海じゃなきゃ嫌や//」 「ありがとう//めっちゃ、嬉しいよ。グズッ、あたしも忠義のことが… 大好きやで。」
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