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(あと・・・残り5人)
客が壁に掛けてあった斧を男の頭部に向けて振るう。男は避けようとせず、振り下ろされた刃に裏拳を叩きつけた。斧は粉々に砕け散り、驚愕の表情を浮かべる客は首を切断された。
(残り4人)
客の2人がサブマシンガンを乱射する。男は刀を旋回させ、弾を弾きつつ一気に距離を詰め、逆手に持ちかえた刀で一気に2人の胴を切り裂く。
(残り2人か・・・)
「ウオオオオオオ!」
背後から日本刀を振りかざした客が襲い掛かる。男は軽く受け流すようによけ、背中に蹴りをいれて客を吹き飛ばした。
「来てみな。」
男の挑発を受け、客が突進してきた。うなり声をあげながら振るわれる客の剣を、男は軽く弾いていく。
客が渾身の力をこめ、上段に振り上げた瞬間、
「遅ぇよ。」
男は客の両腕を斬り飛ばし、返す力で袈裟掛けに切り裂いた。
緑の炎をまとい、消えていく客を背に、男は首を鳴らし、ヒップホップスタイルの男に切っ先を突きつけながら歩み寄る。
「な、なぜ貴様がここに・・・」
「この世の人間だからさ。」
ヒップホップスタイルの男は後退りする。
「貴様ほどの男がなぜ・・・俺はこの土地を支配していた氏神だったのだぞ!」
「知ってるよ。言い訳はあの世でしな。」
「ま、待て、イレイザー!取引だ!なんとか・・・」
イレイザーと呼ばれた男の刀が唐竹に振り下ろされた。ヒップホップスタイルの男はなにやら叫びながら光と化してゆく。
「削除完了・・っと」 男は扉へ歩を進める途中に水商売風の女が倒れているのに
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